「山野草」との出会い
投稿者：（苅田ガイドの会）山中 道生
「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」 「萩の花 尾花葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花」 -万葉集 山上憶良-
苅田町ならではの魅力を知ってもらおうと、観光ツアーの企画から案内までを行う「観光ボランティアガイド」を行っている。
登山やトレッキング、ウォーキングの際に景色だけではなく自然の魅力を伝えられればと「山野草」も併せて説明している。山野草とは山や野原に自生する観賞価値のある草花のことで、小さく可憐で素朴な花を咲かせる姿は、園芸品種の花とは違った趣がある。
冒頭の和歌は、万葉集で山上憶良が「秋の七草」を詠ったもので、この植物の名を覚えるために先輩ガイドに教えてもらったものだ。他にも万葉集には「山野草」を含め150種類以上の植物が詠まれている。万葉びとの心で「山野草」を鑑賞するのも乙なものである。
万葉集との感動的な出会いをお客様にも伝えたいと、ガイドの際「山野草」の名前を和歌や俳句、名前の由来と共に紹介している。いつもとは違う見方で自然に触れることも楽しいものである。
皆さんも、私たちガイドと共に苅田町の自然を楽しんでみませんか？ガイドによる案内をご希望の場合は観光協会までご連絡下さい。